fc2ブログ
HOME   »  ゲーム  »  『信天翁航海録』レビュー

『信天翁航海録』レビュー

信天翁航海録信天翁航海録
(2010/07/23)
Windows

商品詳細を見る


ブランド:raiLsoft
発売日:2010/07/23
シナリオ:こめ
原画:希


というわけで今月購入した『信天翁航海録』のレビューいっきまーす。
『BUNNY BLACK』2週目の方は時間がなくて・・・・・・(´;ω;`)
でも『信天翁航海録』はやる時間があるというこの矛盾。

             /)
           ///)
          /,.=゙''"/
   /     i f ,.r='"-‐'つ____   ま、細けぇ事はいいんだよ!!
  /      /   _,.-‐'~/⌒  ⌒\
    /   ,i   ,二ニ⊃( ●). (●)\
   /    ノ    il゙フ::::::⌒(__人__)⌒::::: \
      ,イ「ト、  ,!,!|     |r┬-|     |
     / iトヾヽ_/ィ"\      `ー'´     /

以下ネタバレ↓
シナリオ
ダメ男の主人公と欠陥を抱えた登場人物たちが織り成す海洋ロマン。
ただ海洋ロマンといっても某少年漫画のような熱いストーリーでは全く違う。
18禁であることを活かした怠惰な日常生活、そして後半はファンタジー要素を取り入れた斬新な作品です。
「萌え」とは違う魅力を持ったキャラクター達の日常生活にも大変笑わせていただきました。

特にこの作品で気になったのは他作品によくある「壁を乗り越えることで得られる成長」があまり感じられない点です。
例えば主人公は最後までダメ男のままですし、女性キャラクターにも成長等が見られない点は斬新。
特にクロルートはクロが思考停止して怠惰な生活を送り続けるという、他作品ではなかなか見られないエンディングです(笑)
自分はそのエンドを見た時「お前らそれでいいのかよ!!」と思わず画面にツッコミをいれてしまいました(=ω=;)
まぁ作品全体がそういった怠惰な物語を描いていますし、ある意味リアリティがあり良かったかもしれません。
しかし今作品のTRUEルートである「密航者ルート」で離れ離れの仲間を集めていく過程は大変燃えます。
今までの雰囲気とは違う展開だっただけに、かなり印象的でした。
ただ各ENDのパラレルワールド的なルートなだけに、もっと各ヒロインが活躍して燃える展開にして欲しかったですね。

残念だった点は二つ。
まず壊滅的に文章が読みにくい。
どれくらいかと訊かれたら文学(笑)といわれている『Fate』より読みづらいと断言できます。
活字には慣れているつもりですが、いきなり画面一杯に読み辛い文章が表れると気が滅入ります。
基本的に文章を読ませるゲームなので、地文が読みづらいというのはかなりマイナスかと。
もうひとつは唐突に展開されるファンタジーの世界。
海洋冒険ロマンなので「ウミヒト」や「人魚」、「セントエルモの灯」などは許容範囲内です。
しかしタイムスリップとか「ノアの方舟」を初めとした超古代文明の話は唐突過ぎて若干置いてけぼり感があった。


キャラクター
主人公よりダメさが目立つメイン(?)ヒロインのクロが個人的にお気に入り。
萌えとは違いますが、保護欲を掻き立てられるダメっぷりがかなりツボに入りました。
逆にキサラ&シサム、泪は個別シナリオは面白いもののキャラクター自体に愛着を持つほどではない。
まぁ破天荒なキャラ、快楽主義者なのでどうしても主人公が振り回される側なんですよね。
なので作品の雰囲気には合うんですが、どうしても利己的に感じられてしまって×。

その他にも男性キャラに声がないせいで若干盛り上がりに欠ける部分があるので残念だった。


エロ
回想シーンは11コ。
内訳はクロ2、双子3、泪2、密航者2、その他2。
回想シーンは声というよりは文章の占める割合がやはり多い。
抜き目的ではあまり有効ではないかな??と感じました。


総評
100点満点中80点。
最近の作品にはない珍しい雰囲気の作品ということもありこの点数。
文章をもっとスッキリさせてくれればあと5点は高くなります。
そしてTRUEルートで各キャラクターがもっと活躍してくれれば、気持ちよくゲームを終わらせられたかも。
スポンサーサイト



Comment
Trackback
Trackback URL
Comment Form
管理者にだけ表示を許可する