『人間デブリ～コンナジブンニダレガシタ？～』レビュー

シナリオ
NTR抜きゲーかと思いきや、意外とストーリーの謎解きがあり物語に引き込まれた。
しかし全体を通してエロシーンが多く、テンポの悪さは今までプレイしたゲームの中でも随一。
そのためストーリーを進めたい、種明かしが早く見たいといったときに面倒。
またストーリー自体もあくまで一般的な抜きゲーとの相対評価なので、期待しすぎるのは禁物。

序盤
陰鬱な主人公の復讐が焦点。
主人公がひかりを陥れるために策を弄していき、その過程で空なども巻き込まれる。
内容的には一般的な陵辱ゲーで、主人公が寝取る側。
個人的には友人などにヒロインを寝取られるのを想像していただけに若干困惑。
また序盤は主人公を含め、ヒロインも不幸になるBADエンドがほとんどなので、雰囲気はだいぶ暗い。
しかし、プレーヤーをミスリードさせるギミックが各所にあるため、謎解きを含めゲームを楽しめる。

終盤
主人公が物語りの核心に触れていく。
主人公と空がひかりを救出するくだりはゲーム間違えたかと思うほど雰囲気が変わる。
ここではNTRではなく結構純愛路線なので、陵辱は期待しないほうがよい。
またひかりの登場頻度が極端に少なくなり、ほとんど空メインとなるので注意。
ただ空の気持ちが判明してからのモヤモヤ感がだいぶ解消される展開が多かったのは大変良かった。

キャラクター
このゲームでは空がメインヒロインです。異論は認めない。
自分の想いを殺して他の男に行くってシチュはね･･････大好物だよ！！！
『WHITE ALBUM2』にも「かずさ」というキャラがいますが、あれをさらに発展させた感じでしょうか。
序盤では主人公に対して辛辣なだけに、後半のデレっぷりの破壊力が半端ない！
中古だから･･････とか自分を責めたり、実はドMだったりといちいち自分のツボをついてきて困ります(´д｀;)
最終的に主人公と結ばれてハッピーエンドだったのも良かったです。
　
ひかりに関しては･･････まぁ良くいる犬系幼馴染でしょうかね。　
終始主人公の想いを貫いてるのは好感を持てますが、それ以外の魅力が感じられなかった。

主人公に関しては評価が分かれるかと思います。
自分は序盤の卑屈な感じが嫌いではなかったのですが、気になる人はイライラするかもしれません。
また元の人格に戻ってもヘタレ気味なのが直らなかったのは少し残念。
もっと熱血なのを想像していただけに肩透かしをくらった感がある。

エロ
ほとんどのシーンがアニメーションを使用しており新鮮。
動きのほうも今までプレイしてきたゲームの中では上位に来る出来かと。
しかし残念なのはHシーンが極端に長い。
スキップをしていても従来のゲームより長く感じるほど。　
Hシーン中に心中の吐露をする場面があったりするのが原因だが、正直別のシーンでやって欲しかった。
Hシーンスキップが多い自分的には、スキップしていいのか判断に困ることが多いので･･････。
またNTRゲーとしては若干微妙。
主人公が寝取る場合以外は、大抵ヒロインを寝取られても主人公の感情が動かないことがほとんど。
そのためプレイしていても別に悔しさなども伝わってこないし、NTRゲー本来の良さがあまり感じられない。
(自分の中のNTRゲーは「ヒロインが寝取られて感じてる」→「俺以外に抱かれるなんて悔しい」の流れ)

総評
100点満点中80点。
ヒロインが少ない、NTRの良さが感じられない、テンポ悪いというのがマイナスポイント。
でも空の存在があるから＋10点で80点です。
ヒロインだけを見てみれば、個人的にかなり良作でした。
しかしelfのゲームは初プレイでしたが想像よりも面白かったです。